Skin & Hair Care 洗って、つけて美肌・美髪

Q.なぜ炭酸水で顔や髪を洗うときれいになるの?

A.汚れ吸着作用、ひきしめ効果にくわえ、新陳代謝も促されるからです

 

炭酸水は肌と同じ弱酸性。肌や髪のpHが整う

炭酸水は飲むだけでなく、つけたり、つかったりしたときに、大きな効果を発揮します。
炭酸水を体につけても大丈夫なの?と不思議に思う方もいるかもしれません。炭酸水は水と二酸化炭素が合わさっただけです。どちらも自然界に存在するもので、悪いものではありません。
水溶液の性質をあらわすpH(ペーハー)値で見ると、炭酸水は、人の肌や髪と同じ弱酸性なので、負担がかかりません。
洗顔料やシャンプー剤のなかには、汚れを落としやすくするために酸性やアルカリ性に傾いたものも。こうした洗浄成分を使いすぎると、肌や髪の表面のpH値は乱れます。炭酸水をつけると、乱れた肌や髪のpH値を弱酸性に戻すこともできます。

炭酸濃度が高いほど汚れは落としやすい

肌や髪につけたときの、特筆すべき効果のひとつに洗浄効果があります。炭酸ガスの気泡には、汚れがあると吸着しやすい性質があります。
水に溶け込んだ炭酸はとても不安定な状態です。たとえばほこりや皮脂など、核となるものがあると、それに反応し、炭酸ガスが発生。そこから離れて大気へと向かうとき、核ごと連れていこうとするのです。
炭酸水を肌や髪につけたとき、まず肌のうぶ毛や髪・頭皮の表面にあるほこりや皮脂を核として気泡が生まれます。気泡がそこから離れていくときに、ほこりや皮脂をいっしょにとり去ってくれるのです。
炭酸の分子は小さいため、毛穴の奥まで入り込み、汚れを吸着してくれます。
そのため、真水よりも炭酸水で洗ったほうが、汚れは落ちやすいといえます。たとえば頭皮を洗う際も、炭酸水で流しておけば余計な皮脂がとれて、毛穴はきれいになります。
このとき、汚れの落ちやすさは炭酸の濃度と関係します。濃度が高いほど、なかに溶けた炭酸ガスは不安定。高濃度炭酸水はより気泡ができやすく、汚れも落ちやすいのです。

汚れで気泡の量がかわる

気泡が汚れを吸着する

気泡が汚れを吸着する

となり同士の気泡が合体し、気泡が大きくなると、表面を離れる。このときゴミや皮脂がいっしょにとり払われる。

 

汚れと気泡の量

汚れと気泡の量

きれいなコップには気泡が少ないが、汚れたコップには気泡が多くできる。核となるものがあると、気泡ができやすい。

※資料提供 前田眞治

炭酸ガスは抜けやすく不安定

炭酸ガスは抜けやすく不安定 低温で安置した高濃度炭酸水が
もっとも気泡ができやすい。

肌や髪の表面のひきしめから新陳代謝を促す効果まで

ふたつ目の効果はアストリンゼン(収れん)効果。炭酸水をつけると、肌がキュッとひきしまったような感じがします。
アストリンゼン効果とは、タンパク質が変形し、ひきしまるという効果です。人の皮膚や髪はタンパク質でできているため、肌はひきしまってキメが整いますし、髪の表面のキューティクルも整いつややかになります。
そして最後の効果は、前述した炭酸水の血行改善効果です。
炭酸水を肌や頭皮につけると、その部分の血行がよくなります。集中的にその部分の細胞に、酸素や栄養分が送られるようになります。
炭酸水をつけた部分だけ肌が赤くなるので、血行がよくなっているのが目に見えてわかります。
その部分の新陳代謝(ターンオーバー)がスムーズになり、肌も頭皮もイキイキします。

炭酸洗いで頭皮の血行も改善

頭皮の細胞に血液が送られて、栄養や酸素がいきわたる。

炭酸水で頭皮を洗うと汚れが落ちるだけでなく、頭皮の血行もよくなる。

 

炭酸水で頭皮を洗うと汚れが落ちるだけでなく、頭皮の血行もよくなる。

頭皮の細胞に血液が送られて、栄養や酸素がいきわたる。新陳代謝が促され、毛根にも栄養が送られる。

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